■信頼感得る“顔”作り
今秋、在阪民放テレビ各局の月〜金曜夕方帯が変わる。ABCが10月3日から新番組「キャスト」(午後4時50分〜)を立ち上げ、読売「かんさい情報ネット ten!」(同4時47分〜)は35歳の清水健アナウンサーをメーンに模様替えした。視聴率低迷によるてこ入れだが、それ以上の思惑も見え隠れする。(豊田昌継)
ABCはこれまで「NEWSゆう+」を放送していたが、「ワイドショーとニュースの色合いが中途半端」(報道局)で、視聴率も5〜6%に低迷したことから、2年7カ月ぶりの新番組ではニュース色を鮮明に打ち出す。司会も野球中継でおなじみのベテラン、伊藤史隆アナを起用。元経産官僚の古賀茂明氏や東国原英夫氏ら論客陣も充実させ、テレビ朝日発の全国ニュース枠も最小限にとどめるなど、本物志向や地域密着を強調した。
「ten!」も同時間帯の生番組では後発で、特に番組前半は3〜4%と苦戦していた。その原因を三浦隆志、清水両アナのダブルキャスター制にあるとし、「どちらが局の意見かあいまい」(読売テレビ編成部)と分析。先月19日から清水アナに一本化した。同局の解説委員や報道デスクの“実直解説”を交えるなど、バラエティー色を薄めた。
夕方帯は、CMなど収益を左右するプライム帯(午後7〜11時)へつながるため、「夕方で視聴率を取れば、番組内でも夜の宣伝ができ、相乗効果は大きい」(同編成部)という。
それならば、てっとり早く視聴率が稼げるバラエティー番組という手もあるが、両局ともニュースにこだわる。「夕方帯は局の顔となる番組をきちんと作りたい。それが局のブランド、信頼感につながる」(ABC編成部)、「1日で起こったことを夕方にどの局で見るかがエリアでの信頼感。10年先を見ている」(読テレ編成部)。
ともに「信頼感」をキーワードにすえる。
この時間帯は、MBS「ちちんぷいぷい」(午後2時55分〜)が8〜9%でトップ。次いで関西テレビ「スーパーニュースアンカー」(同4時48分〜)が続く。ぷいぷいは時間帯唯一のバラエティー番組で、視聴率だけでなく、キャラクターグッズや世界一周企画、音楽祭など局のブランドイメージ定着に大きく貢献した。
その成功を前に、同じことはできないライバル局の意地もあろう。ABCは過激発言で人気だった前々番組「ムーブ!」を経費削減などで打ち切った苦い経験もある。一方で、「夕方帯は主に主婦層に見られているが、大震災以降、彼女たちの視聴傾向が変わってきた。今まで以上に地域情報やニュースに敏感になっている」(民放関係者)との分析もある。
ニュース番組は定着に時間がかかる。“腰をすえた模様替え”が奏功するかに注目したい。
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